キッチンをリフォームする際のポイントとは?費用や手順などについて解説
キッチンは料理や食器洗いなど、日々使用するスペースであるため、年々汚れの付着などによって劣化が進んでいく空間です。
外観や機能性など、日々の家事のなかで不満がある場合は、リフォームを検討してみるとよいでしょう。
当記事ではキッチンをリフォームする際のポイントや、リフォームの流れ、費用相場について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
キッチンをリフォームする際のポイントは以下の通りです。
- レイアウトや素材について検討する
- 日々の使用方法や作業の流れに合わせた導線を作成する
- 収納スペースを十分に確保する
- ゴミの保管スペースも忘れずに設置する
- 自分の身長に合わせてリフォームする
それぞれ解説していきます。
レイアウトや素材について検討する
キッチンのリフォームで最初に検討したいのは、レイアウトや素材の種類です。
キッチンのレイアウトはさまざまですが、主にI型・L型・アイランド型に分けられます。
形状 | 特徴 |
I型 | シンク・作業台・コンロが一列に並んだキッチン。最もスタンダードなタイプ。 |
L型 | シンク・作業台・コンロがL字の型で配列されている。導線が多彩になるが、広めのスペースの確保が必要。 |
アイランド型 | 外国の住宅で定番の型。大人数での使用に適しており、導線も非常に多彩。ただし日本の住宅ではスペースの確保が難しい。 |
キッチンのワークトップ(天板)に用いられる素材は、主にステンレスと人工大理石です。
各々のメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット | |
ステンレス | ・サビに強く耐久性がある・汚れを落としやすい・費用面でリーズナブル | ・傷がつきやすい・光沢が失われていく |
人工大理石 | ・傷を研磨して消せる・熱や衝撃に強い・豊富なカラー | ・シミが目立ちやすい・費用がステンレスよりも高い |
費用・デザイン・使いやすさの面から、キッチンのワークトップ(天板)の素材を検討してみましょう。
日々の使用方法や作業の流れに合わせた導線を作成する
キッチンは毎日使用するスペースであり、作業する人が使いやすいと感じられる導線であることが大切です。
1人か複数人で使用するのか、調理方法に対するこだわりはあるかなど、家族構成や趣味といった観点まで考慮してリフォームを行えると理想的でしょう。
収納スペースを十分に確保する
キッチンを快適に使用するために、収納スペースを十分に確保することは非常に重要です。
家電や食器や食料品など、ストックの量に応じて余裕を持って利用するためにも、適切な場所に適切な量を収納できる設計を依頼しましょう。
ゴミの保管スペースも忘れずに設置する
キッチンのリフォームにおいて盲点となりやすいのが、ゴミの保管スペースです。
機能性や導線が充実しているキッチンでも、ゴミ箱やゴミ袋が導線の妨げになってしまうケースは避けなければなりません。
設計の段階でどの場所にゴミの保管スペースを確保するのかイメージしておきましょう。
自分の身長に合わせてリフォームする
キッチンは日常的に使用するスペースであるため、自分自身の身長に合っているかという視点も大切です。
使いやすいと感じたり、疲れにくいと感じたりする高さに設置するために、リフォーム業者の担当者に相談してみましょう。シンクやコンロなど、各々の箇所ごとに高さを調節することも可能です。
キッチンをリフォームする流れ
キッチンをリフォームする一連の流れについてご紹介します。概要は以下の通りです。
- 情報収集(準備段階)
- 具体的なプランの相談・打ち合わせ
- リフォーム計画と費用の決定
- 契約からリフォーム工事開始
- リフォーム完成・引き渡し
それぞれ解説していきます。
情報収集(準備段階)
キッチンのリフォームを検討するうえで、まずは現在のキッチンに対する不満や改善点をメモしてみましょう。希望や要望を具体的にリストアップすることで、理想の住まいの実現に近づきます。
またインターネットや雑誌やカタログなど、実際のリフォーム事例を集めてみましょう。さまざまなキッチンのレイアウトを知ることで、理想のイメージを明確にできます。
リフォーム会社の選定・プランの相談・打ち合わせ
キッチンに関する情報収集を一通り終えた後は、リフォーム会社を選定して打ち合わせを行っていきます。
それぞれのリフォーム業者ごとに強みが異なるため、自分の希望を最も叶えてくれそうな会社を選ぶことが重要です。レイアウト面だけでなく、担当者の人柄、見積もりの料金設定など、総合的に判断するようにしましょう。
また複数の会社に相談して相見積もりを取り、料金相場を把握しながら、最も印象が良い会社を選ぶという方法も有効です。
具体的なリフォーム計画と費用の決定
リフォーム会社を選定したら、具体的なリフォーム計画を立てていき、費用を決定します。
細部に至るまで仕様が記載された図面やリフォームプランと見積書が提示されます。打ち合わせや現場の調査で合意した内容が反映されているか確認してみてください。
契約からリフォーム工事開始
具体的なプランが決定したら、契約書にサインを行います。あらためて図面を確認し、希望の商品やカラーやサイズに間違いがないか、しっかり目を通しておきましょう。
正式に契約した後は、キッチンの発注や解体作業に入ります。その後、設備工事やキッチン取り付けや内装工事の流れとなります。
リフォーム完成・引き渡し
キッチンのリフォームが完成し、不備が無ければ、そのまま引き渡しとなります。
引き渡しの際には、引き出しや扉などの設備機器に不備がないか、実際に動かしてみましょう。また保証書や説明書を受け取り、担当者から使い方をレクチャーしてもらいましょう。
キッチンリフォームの費用や相場
キッチンのリフォームの費用相場は50~200万円です。
キッチンのリフォームは、以下の項目によって費用が変動します。
- キッチンのレイアウト
- キッチンのグレード
- キッチンの位置を動かすか否か
- 既存のキッチンの損傷具合
大規模な工事を伴わなければ、50万円程度で全面的にキッチンをリフォームすることができます。
対面型・最新の機能・素材面でのこだわりなどを希望する場合は、予算は100万円を超える予算を確保しておきましょう。
キッチンリフォームの工事期間
キッチンの入れ替えのみであれば、リフォーム期間は2日から1週間程度です。キッチンの交換だけであれば日数はかかりません。電気や配管工事を行う場合は、最大1週間程度かかるケースもあります。
レイアウト変更を伴うキッチンのリフォーム期間は、2週間~1ヶ月です。レイアウト変更によって、水道管やガス管や電気系統の配線工事を行わなくてはなりません。また床やクロスの張り替えを行うことで、日数がかかる流れとなります。
まとめ
キッチンをリフォームする際には、レイアウトや素材を選定すると同時に、使いやすい導線
を確保することが大切です。リフォーム業者に理想のプランを伝えながら、料金が相場に見
合っているかも確かめるようにしましょう。
またキッチンのリフォームの費用相場は、レイアウトや素材によって変動の幅があります。
予算に見合った商品やプランを選定するようにしましょう。また工事期間は数日から1ヶ月
程度ですので、比較的短いといえます。